オレイン酸は脂肪酸の一種で、主にオリーブオイルに豊富に含まれています。
このオレイン酸には排便促進効果(消化管運動促進効果)があるとされているため、オレイン酸は腸内フローラの改善に役立ちます。
アメリカの生化学者マイケル・フィールドが動物の空腸にオリーブオイルを投入して検証したところ、オレイン酸は小腸で吸収されにくく、小腸の外に分泌されにくいことが判明したそうです。
そのため小腸まで届くと腸が刺激され、スムーズな排便が促されるそうです。
医学博士の松生恒夫氏は、オリーブオイルに豊富に含まれているオレイン酸には、便秘を解消する効果があるとして、以下のように述べています。
まずオリーブオイルの主成分はオレイン酸です。このオレイン酸は、一時的に多く 摂った場合は小腸で吸収されにくい成分なので、腸壁をゆっくりと刺 激することができます。また大腸を刺激し、さらに老廃物と混じって腸管内の便をなめらかにして、排便をスムーズに促す役割があります。
またオリーブオイルを他のオイルと比べた場合ですが、他のオイルは主に小腸で吸収されることが多いので、大腸まで到達するオリーブオイルは、まさに腸内環境を整えるのにうってつけなのです。( 松生恒夫 『腸寿 長寿な腸になる77の習慣』 p138)
また、蒸気や溶剤などを利用して精製されたものではない良質の「エキストラバージン・オリーブオイル」には、抗酸化成分であるポリフェノールやビタミンE、葉緑素などが豊富に含まれていると言われています。そのため老化防止や免疫力効果にも期待が出来ます。