ここではきのこ類の腸内環境・腸内フローラ改善効果について述べています。
菌類であるきのこは腸内環境を改善するのに効果的な食材だといえます。
その理由は、食物繊維がたくさん含まれているからです。特にきのこ類は水に溶けにくい不溶性の食物繊維が豊富だとされています。不溶性の食物繊維は腸内環境のお掃除や、便秘の解消に効果を発揮してくれます。しめじやえのきたけなどにも多く含まれていますが、特にその含有量が高いのはエリンギです。
またきのこに含まれているβ-グルカンという多糖体が含まれています。
このβ-グルカンは、食物繊維の一種であるともいわれており、免疫を担当するマクロファージやリンパ球を刺激して免疫力を活性化することがよく知られています。その他にもアレルギーの予防効果、抗腫瘍効果があると考えられています。このβ-グルカン特にまいたけに多く含まれています。
さらに、しいたけに含まれるレンチナンはリンパ球やNK(ナチュラルキラー)細胞などの免疫細胞の活性力を高める働きをするとともに、抗腫瘍効果(がん細胞増殖の抑制)があるとされています。そのため、抗がん作用が強く、医療現場において抗がん剤として活用されているほどです。
そのため、しいたけは大腸がんの予防にも効果を発揮してくれるかもしれません。
また、キノコ類にはビタミンB群やカルシウムの吸収を助けるビタミンDなどの栄養素が豊富に含まれています。
そのため、キノコ類は腸内環境の改善や体調維持のために普段から積極的に摂っていきたい食材だといえます。