・ラブレ菌はラクトバチルス属で、種はブレビス 亜種 コアギュランスです。
・ラブレ菌の腸内フローラ改善効果
ラブレ菌は植物乳酸菌のひとつで、1993年にルイ・パストゥール医学研究センターの岸田綱太郎博士によって発見されました。岸田博士は京都の男性が長寿であるという新聞記事を目にし、その理由を調べている最中に、京都の漬物のひとつである「すぐき漬」から新しく「ラブレ菌」を発見したのです。
ラブレ乳酸菌は植物乳酸菌であるため、腸で生き抜く力が格段に強いとされており、死滅せず腸内に止まって腸内環境を整えることで、高い整腸作用を発揮し、便秘を予防・解消すると言われています。
また、松生クリニック院長である松生恒夫氏は、ラブレ菌には下痢の症状を緩和する働きがあることを示唆しています。
さらに、ラブレ菌は腸に届くと免疫器官に作用して、NK(ナチュラルキラー)細胞を活性化するインターフェロンを生み出す力を強くするとされています。そのため、免疫力の向上に寄与して、感染症やガンを予防する効果にも期待がもたれています。
それに加え、京都府立医科大学の高木智久博士らの研究によって、ラブレ菌は細胞の分化制御に重要なビタミンAと強調し、腸管粘膜のマクロファージに影響して、消化管の炎症抑制に作用していることが見出されたと言います。
参考文献
後藤利夫 『あなたの知らない乳酸菌力』 小学館
内藤裕二 『消化管は泣いています』 ダイヤモンド社